無修正とモザイクの違い
普通に考えたら、モザイク処理の必要ない無修正ビデオの方が、エロスを表現するのに有利です。だって、何一つ遮蔽物がないですから。
当然、画像処理を考える必要がないので、アングル操作一つにしても柔軟な対応ができる。
にも関わらず、未だにアダルトビデオの主流は国内向けで、モロ動画に至っては凋落の兆しがでる状況。
それは何故でしょう?
無修正動画は誤魔化しが利かない
極論かもしれませんが、無修正ビデオは、制作スキルがダイレクトに反映する超シビアな世界です。それこそ、職人と呼ばれるレベルの有能監督が専属で担当すべきぐらいの。
その理由は、性器の存在。
ようは、台本演出より、性器描写(生々しさ)の方が存在が強い。
必然と言えるのかもしれませんが、台本セックス特有の芝居臭さや、フィクション演出がダイレクトに露呈してしまう。
その反面、国内向けビデオの場合、生々しさがモザイク処理でオブラートに包まれるため、結果として台本演出の存在が必要以上に引き立ってしまい、かえってフィクション臭さが希薄になるということになります。
日本人は非現実な設定が好き
あと、農耕民族特有というか、日本人の気質が大きく作用してます。
あくまでも私の見解でしかありませんが、欧米人というのは合理主義や現実主義が主流で、農耕民族である我々日本人はロマン好きな空想家が中心。
だから、ものづくりにしても、外人が思いつかないような発想ができるし、流用一つにしても余計な機能を付け加えて多機能にしてしまう。あと、コツコツやるのが好きな人種ゆえ、完璧を求めたがる人も多いように感じます。
結果として、現実主義の無修正ビデオよりも、空想心をくすぐるモザイクビデオの方に食指が動きやすいのかなと思います。
ようは、現実と非現実のギャップに過敏に反応する人種。
そう考えると、あらゆる点で秀でる無修正ビデオが市場を席巻しないのは、日本だからと言えるわけですね。
良作を引き当てる可能性を上げる方法
上記でも触れてるとおり、無修正ビデオは現実主義、モザイクビデオは空想家です。
ですから、文字通りの作風に注視すればいいのです。
- 無修正の場合:ドキュメンタリー仕立て。過剰脚色のない動画。
- モザイクの場合:非現実的なシチュエーションで構成された動画。
このように分けて捉えることで、良作を引き当てる可能性が高まります。
少し極論かもしれませんが、無修正は密室ハメ撮りと相性が良く、モザイクは非現実なシチュエーションで構成された企画物と相性が良い。
例えば、企画物で有名なSODが無修正化してもエロくなることは絶対にあり得ないし、無修正物で主流の素人ハメ撮りがモザイク化してもエロくならない。これは不変です。
あと、無修正ビデオには魔力が宿ってるという話がありますが、これは、リアルに無理やりファンタジーをはめ込もうとすることで生じる違和感が、映像を通してダイレクトに伝わってくるからなのかなと、個人的には感じてます。
それと、よく巷で言われる『無修正ビデオは品質に期待できない』話も、そもそも、国内向け表現を、水と油の関係にしかなれない無修正(非映像処理)に持ち込んでしまうから不合理が発生するだけで、制作品質そのものは、たいして変わらなかったりするんですね。
モロなんて、クソつまらねぇから金輪際観ねえよって人はともかく、多少なりとも興味があるなり見る予定がある人は、これまで触れた事を少しだけ意識してみるといいかもしれません。
視点を一つ変えるだけで、世界観が、ずいぶんと変わるもんです。
これは、現実世界のあらゆる事象に言えること。